目標はフォロワー数100人だー!(大きく出たな…)
— マンガのスコア (@Xlq35SgkDIyWXP5) 2023年4月4日
他人のフォロワー数が100人ぐらいだと「この人えらい少ないな」と思うんだけど、よく考えると自分の方がよっぽど少ない。
自分が100人超えるようなことがあったら「スゴイな自分。100人も!」と自画自賛するに違いない。早く自画自賛したいな。
こんなツイートを投稿をしたのが、四月初めのこと。
このときは、まだ自分がさほどヒドい状況にいるという自覚がなかった。フォロワー数100などは、たぶん、ほどなく達成するだろうと見ていた。
その際には、このツイートにぶら下げる形で
「上のつぶやきの時、フォロワー数は確か31人。それから〇ヶ月。おかげさまで先日ついに100人を超えました!これでようやくさとうなおき先生の言う「Twitterを始めたばかり」の人の位置にたどり着いたことになります。さて、ここからが本番。引き続き頑張ります!」
なる投稿を入れるつもりで、あらかじめ、そんな文面まで用意していたのも、今となってみれば、滑稽というか悲哀を感じるところだ。
現実には、あれからフォロワー数は、ほんの数人しか増えていない。
そもそも当初いた30数名のフォロワーというのは、マンガを投稿する以前、主に「マンガのスコア」に関するつぶやきをしていた頃に獲得した人たちばかりだ。
マンガを投稿するようになってからは、みごとにぱったり新規フォロワーが途絶えてしまっていた。
ここ数ヶ月の間についた、ほんのわずかなフォロワーも、よく見ると、マンガの投稿に対してではなく、別のつぶやきに関連してであることがわかった。マンガによるフォロワー獲得数は実質的にゼロだったのだ。
この事実に気がついたときには、さすがにショックが大きかった。
それでこんな弱音を吐いたのが先月半ばのこと。
この頃がたぶん気分的に最も落ち込んでいたときで、その後の私は、まさに、否認→怒り→取引→抑鬱→受容というキューブラー=ロスの五段階説を正確になぞる形となって、今はもう「インプレッション数二けた作家」としてこれからも生きていこう、という諦念と受け入れの気持ちになっている。
いやむしろ「これほど読まれないものを、この世に投じることにこそ意味があるのだ」という倒錯的な境地にまで達してしまい、「畜群に受け入れられぬことこそエリートたる証し!」などと錯乱したことを言っている始末である。
しかし、ここに至るまで、ずいぶんとジタバタともがいたものだ。たとえばコチラ。
「ツイッター始めたばかりの人なら、フォロワー数は多くて100人ぐらい」ってサラッと書いてるけど、そうなの?
— マンガのスコア (@Xlq35SgkDIyWXP5) 2023年4月1日
思わず自分の今のフォロワー数を確認してみたが…うっ…。
こんなフォロワー数でオリジナルマンガを発信し始めたのが間違いだったのか? pic.twitter.com/9ZsaXeI2Ur
ここに書いてあることを忠実にやってみた。
当時、封切直後で話題になっていた「シン・仮面ライダー」に便乗した”コラボイラスト”を、合計6本Twitterに投稿した。
自分でもかなりカッコ悪いことをしている自覚はあったが、もはやなりふり構っていられる状況ではなかった。この6枚の絵は、これまで自分が投稿してきたオリジナルマンガに比べると遙かに高いアクセス数を記録したが(といっても大したことはない。あくまで当社比)、これにより新たなフォロワーがつくことは、やはりなかった。
もともと「こんなことしたって、どれぐらいフォロワーが増えるかはわからないけどな」とは思っていたが、まさかゼロという結果になるとは思っていなかった。私も相当悲観的な性格であるが、現実はそんな私の想像力の上を行っていたのだ。
“Twitterのフォロワー数を増やす法”などをネットで調べてみると「フォロワー数の多いインフルエンサーに絡んでみるのも一つの手です。」などとある。
そこでフォロワー数の比較的多そうな人に恐る恐る話しかけてみたりもした。
当然とはいえ、ほぼ黙殺された。
たまに優しく返事をしてくれる方もおり、そのツイートだけはものすごい閲覧数になるのだが、それで自分のフォロワーが新たにつくわけでもない。これではどうしようもないなと思った。
“Twitterマンガでバズるコツ”などで調べると、Twitterでウケるジャンルは日常あるある物とラブコメであるとのこと。まずはそこらへんで読者を開拓していくのがセオリーらしい。
いきなりストーリーギャグのようなものを投稿してしまったのがいけなかったのか。
とはいえ、ラブコメは最も不得意なジャンルであり、これはまず無理である。
では日常あるあるか。
子育てモノなどは、わりとポピュラーなようだ。そこで自分でも子どもに関するたわいもない日常モノを、おっかなびっくり描いてみた。
【子供は男の子?女の子?】
— マンガのスコア (@Xlq35SgkDIyWXP5) 2023年4月26日
※実話です。#1ページ漫画 #漫画が読めるハッシュタグ #出産 #育児 #日常マンガ pic.twitter.com/PGETVvSdch
【パパ・ママ?それともお父さんお母さん?】
— マンガのスコア (@Xlq35SgkDIyWXP5) 2023年4月30日
うちみたいにテレコになってる家は他にもあるのかな…。#漫画が読めるハッシュタグ #育児 #親子 #日常マンガ pic.twitter.com/PHgTZxAH14
今までのオリジナルマンガとは違う伸びを示すのではないかと密かに期待していたのだが、大したことはなく、これで新たにフォロワーがつくようなこともなかった。
では、いったいどうすればいいのだろう…。
思いつくかぎりの姑息な手は尽くした。
そのたびに「今回こそはなんか上手くいきそうな気がする」という密かな期待と「でも、やっぱりダメなんだろ」という投げやりな気分が相半ばする中で結果を待ち、「ほら、やっぱり」と肩を落とす、ということを繰り返している。
もう何をすればいいのかさっぱりわからず、一時はこんな状態になっていた。
ときどき、ものすごい焦燥に駆られて、むやみとあちこちに「いいね」ボタンを押しまくったり、よくわからん人を次々とフォローしたりすることがあるが、そのあと何の変化もないところを見ると、どうも、あまり意味のある行動ではないようだ。
— マンガのスコア (@Xlq35SgkDIyWXP5) 2023年5月5日
おかけでこの一月ばかりのうちに、十人に満たない新規フォロワーを獲得したが、これらは皆、こちらがフォローしたことに対するフォロー返し、俗に言う「フォロバ」というやつなのであった。これもかなりむなしい気持ちになるものである。
意味もなく、Twitterを巡回しては手当たり次第にクリックするという所業を繰り返す自分が、あまりに浅ましくも情けなかった。
アクセス数やフォロワー数のことばかり考えて汲々としている自分は、ほんとに情けないとは思う。「数が全てじゃない」というのはそのとおりだろう。
…が、それも程度問題だ。
ホントに読んでる人がいるのかと疑わしくなるレベルのアクセス数が、ずっと続くと、さすがに精神が削られていく。
始める前は、こんなつもりではなかった。アクセス数だのなんだのは、いっさい気にせずいこう。好きなものを好きなように描いて、それを勝手にアップするのだ。読みたい人だけがそれを読む、それでいいではないか、という考えだった。
そして、実際に、そこそこのアクセスがあったら、私はそのままの気持ちで、のんきに投稿を続けていただろう。
ところが、あにはからんや、実際にやってみると、ほとんどアクセスがない。しかもその状態がいつまで経っても変わらない、という事態に…。
そこで初めて私は自分の浅ましい内面に直面することになった。結局、自分は何がしたかったのか、ということをあらためて問われることになった…。
ところで、かくいう、このブログにしてからが、実はほとんど閲覧者がいない。
ときどき「アクセス解析」なるところを覗いてみるのだが、一記事あたりにならすと、ほんの数人いるかいないかという状況らしい。記事によってはゼロかもしれない。こうなると、ほとんど独り言に近い。
「新明解独語辞典」なるタイトルは、一種の韜晦のつもりだったが、ほんとに「独語」になるとは思わなかった…。